語り人 二宮隆の「風の朗読」

朗読通して日本語のすばらしさを伝えていきたい!海外から見た日本についての気付きもシェア出来たらと思います。

【伝わる朗読とは】04:朗読の上手/下手

朗読は、声を使って伝えるものです。
そして、朗読が、うまい人がいます。
うまい朗読には何か訳があるはずです。
プロのナレーターさんの語りを聞くと引き込まれる。うまいと感じる。

どうやったらうまくなるのだろうというのは、朗読をしている人にとっての悩みです。

「うまい」「伝わる」っていうのは、その語り手の表現の仕方によるものが大きいでしょう。
自分の朗読を聞くと、なんかうまくない。
読んでいる内容も同じ。アクセントも間違いない。声もしっかり出して読めている。
でも、なんだか伝わるように読めてはいない。
なぜだろう、上手いと言われる人の語りとは、何か違う。なんなんだろう・・・。
いろいろなテクニックはあるんだろうけれど、それは経験と言ってしまえば、それまでだけど。でも何かあるはず。うまい表現の仕方が。

答えは簡単。その声に違いがあるはずなのです。
だって、声を使って伝えているのだから。
でも、そんなことを言うと、「私の声は良くないから・・」「生まれつきの声を変えることはできない」という意見が聞こえてきそうです。
持って生まれた声を変えようというのではなくて、声を使って、どのように伝えようとするかということが大事なのだと思います。
そこに「朗読の上手/下手」、つまり、「伝わる朗読」ということが見えてくるのではないかと思っています。

そこで、「なぜ、あの人の話は伝わるのか?」という言葉をキーワードにインターネットで検索してみると「あの人の声は、なぜ伝わるのか」(中村明一:著)という本があることが分かりました。

そこには、いろいろと面白いことが書かれていました。

これから、この本の内容を参考にして、朗読の声について、考えてみたいと思います。