語り人 二宮隆の「風の朗読」

朗読通して日本語のすばらしさを伝えていきたい!海外から見た日本についての気付きもシェア出来たらと思います。

おつりの話

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お気に入りのパン屋があります。

店の名は「ルフィーベーカリー」といいます。OnePieceから来ています。二号店は、「ゾロベーカリー」と命名されました。(写真はゾロベーカリーです)
店長は、日本で技能実習生として勉強して、ベトナムで日本式のパンを広めるために店を出したそうです。
食パン 1斤、40000ドン(200円)
日本で食べる高級食パンと同じだなと思います。
ベトナム人にすると、高いパンになります。

さて、ここでの買い物の時、4万ドンの食パンを求めて、10万ドン札を出しました。
当然、6万ドンのおつりを待っていました。
すると、店員は、「もう1万ドンくれ」と言います。
10万ドンで十分でしょと思ったのですが、なぜだかわからず、もう1万ドン差し出すと・・
おつりとして、5万ドンと2万ドン、つまり7万ドンのおつりを渡してくれました。
つまり、6万ドンのおつりが作れないので、11万ドンもらって、7万ドンのおつりというわけです。言われてみれば、問題ないお金のやりとりなんですが、ちょっと変な感覚になりました。
これは、2という単位の通貨を持っていない日本人には、わからない感覚ですね。

また、お店には、十分なおつりを用意していないということが多いです。
だから、現状のお札でおつりが出来るよう、追加でお金を出せないかお願いされることが多いです。
例えば、52000ドンの買い物に、100000ドン札を出したら、もう2000ドンないかと言われます。(102000ドンもらって、50000ドン札1枚でおつりとしたい)
私から見ると、おつりの札が足りないのもさることながら、どうもおつりとして多くの紙幣を渡すのが嫌なようです。
つまり、1枚の高額紙幣のおつりに5枚も6枚もお札を出すのは損をしたような感覚なのかな。
こういう商習慣も日本と違うことが初めは慣れずにとまどうことが多いのです。